こんにちは!
今回は【溶連菌感染症】についてです。
保育園や幼稚園、学校に通うようになると、よく聞く病気ですよね。
A群β溶血性連鎖球菌という細菌が原因で起こる感染症で、省略して「溶連菌」。
秋冬と初夏の時期に多いようですが、1年中みられる、子供に多い疾患です。
目次
代表的な症状
- 38~39度の発熱(しかし、3歳未満ではあまり熱が上がらないようです)
- のどの痛み
- イチゴのようなブツブツの舌
- 顔や手足など、全身にかゆみを伴う赤い発疹
- 頭痛・腹痛・首筋のリンパ節の腫れ
潜伏期間は2~4日程度です。
我が家の例を挙げますと、
小学3年の娘の場合
「のどがすっごい痛い」という本人の訴えからスタートしました。
そして激しい頭痛と下痢を伴う腹痛。
発熱は無し。
熱が無いのでしばらく様子を見ようかとも思いましたが、あまりにもグッタリしているので、小児科へ連れて行きました。
のどが真っ赤、下痢が続いているということで、溶連菌とアデノウイルスの検査をしました。
長い綿棒を、のどに突っ込みます。
👇アデノウイルスに関しての記事は、こちらからどうぞ👇
そして、溶連菌の陽性反応が出たのです。
熱は無かったけど、受診して良かった!
幼稚園年少の息子の場合
朝の様子が少しおかしいな?と思いました。
母親の勘ってやつです。
- 布団から出ようとしない。
- なんだかグッタリしている。
- 泣きながらグズる。
- 食欲ゼロ(リンゴジュースのみ)
もしかしてと思って、熱を計ったら39度!!
ギャーーー!!Σ(゚Д゚)
溶連菌か!?
まさかのインフルエンザか!?
ひとまず病院だ!!
「のどが結構赤いね!」と先生。
溶連菌とアデノウイルスの検査をしました。
結果は溶連菌が陽性!
インフルエンザは、検査をするにはまだタイミングが早すぎるので、翌日にまだ熱があるようなら来てくださいと言われました。
(発熱後12時間経過していないと正しい検査の反応が出ない。尚且つ48時間以内でないと、薬が効かなくなる。)
最近は溶連菌とインフルのダブル感染の子が多いみたいです!!Σ(゚Д゚)
・・・翌日
インフルの検査を受けたら、陰性でした。
熱も一気に平熱に戻りまして、やれやれです。
溶連菌の治療方法
溶連菌という細菌なので、抗生物質が有効です。
処方されたのは、フロモックスという抗生剤を1日3回×5日分。
ちょっと苦いです。
整腸剤も一緒に飲みます。
他にも、症状に応じた薬が処方されました。
- アスベリン・・・咳
- ムコダイン・・・痰
- トランサミン・・・のどの痛み
- カロナール・・・解熱鎮痛剤
薬を飲み始めると、2~3日で熱が下がり、のどの痛みも和らいでくるようです。
しかし熱が下がっても、処方された抗生剤はしっかり飲み切るようにしましょう。
確実に菌を退治しないと、怖い続発症(合併症)につながる恐れがあるからです。
続発症①「リウマチ熱」
リウマチ熱は、溶連菌に対して攻撃しようとして体内で作られたタンパク質が、間違えて自分自身に攻撃を仕掛けてしまうことで起こる病気で、発熱や輪のような発疹、関節痛の他、心臓に様々な症状が出ます。(不整脈、心臓を包む膜の炎症からの心臓弁膜症)
続発症②「溶連菌感染後急性糸球体腎炎」
急性糸球体腎炎とは、急に血尿や蛋白尿が出現し、尿量が減ってきてむくみが出てくるのが特徴的な病気です。高血圧をきたすこともあります。
子供(4歳~10歳)に多い疾患ですが、成人にもみられます。
溶連菌って出席停止?登園・登校の目安
溶連菌は、抗菌剤での治療開始後から24時間は出席停止となり、基本的に医療機関を受診した日とその翌日が出席停止になります。
その後、熱が下がり、発疹などの症状が治まって元気があれば、登校可能になります。
出席停止なので、欠席扱いにはなりません。
溶連菌の再発と感染経路
溶連菌にもいろいろなタイプがあるので、再度感染する可能性があります。(日本では4~5種類のタイプがあると言われています)
現に幼稚園年少の息子は、溶連菌2回目です。(前回は約半年前の初夏)
感染経路は主に飛沫感染と接触感染です。
飛沫感染
くしゃみ・咳・会話中に菌が飛び、それを吸い込むことが原因です。
マスクが有効ですが、小さな子供には難しいですよね。
息子も、最初のうちはしっかりマスクをしているのですが、いつのまにか「あごマスク」になっています・・・。
接触感染
溶連菌が付着した手で、口や鼻などに触れることが原因です。
これも小さな子は大変です。
気付くと鼻や口元を触っていますよね。
そりゃうつりますよ!
予防法
うがい!手洗い!マスク!
これに限りますね。
うがい手洗いに加え「顔洗い」もすると、効果的なようですよ。
おわりに
同じ溶連菌でも、息子のように急に高熱が出る場合と、娘のように熱は無いけどのどが痛い場合と、様々なケースがあるようですね。
子供に限らず、大人の方でも「のどが痛いけど、ただの風邪かな?」ではなく、早めの受診をおススメします。