メニエール病。
簡単に言うと、耳の中に水が溜まって、それが原因でめまいや難聴を引き起こす病気です。
私がメニエール病と診断されてから、10年以上経ちます。
目次
めまいの始まり
20代の若かりし頃、早朝、自室のベッドで寝ていた私は、急なめまいで目が覚めました。
目を開けると、天井が時計回りにグルグル回っているのです。
何しろ目が回って気持ちが悪い!
例えるなら、その場でグルグル回ってピタッと止まると、目が回って「おっとっと」となりますよね。
まさにあの感じなんです。
何十分経ったかはわかりませんが、ようやく動ける程度になったので、ゆっくりベッドから起き上がり、よろよろと壁につかまりながら、家族に助けを求めたのを覚えています。
その日から、一日中頭がスッキリしないというか、気持ちが悪いのが続きました。
頭を下げるのがダメで(余計気持ち悪くなる)、物を拾う時も、顔を上げたまま拾うとか、ただ歩くだけでもフラフラするので、在宅時は壁沿いに歩いたりしていました。
気分転換にスーパーに行ったりもしましたが、一人ではフラフラしてしまうので、ショッピングカートを押して、それを杖代わりにしていました。
寝るときも今までの枕だと低すぎて、頭が下がっているような気がして気持ち悪くなってしまうので、毛布をグルグル丸めて特大のバスタオルで包んだ、即席の大きなクッションに寄りかかって寝ていました。
座椅子に座っているような感じですかね。
何しろ、頭を下げるのがダメなのです!
何科を受診すれば良い?
病院も色々行きました。
めまいですから、内科や脳外科だと思って受診ましたが、耳鼻科なんですね!
耳鼻科でめまいの治療をしつつ、心療内科で心のケアもしました。
ストレスって怖いですね!
様々な体の不調の原因になってしまうなんて!
ですから、一時期はとんでもない量の薬を飲んでいました。
副作用で、手の震えが止まらない時期もあり、その震えを止める薬(パーキンソン病などで使用されるもの)を追加で飲んだりもしていました。
その後の会社員生活
いつの間にかめまいも落ち着き、薬も徐々に減らして、やっと薬なしでも生活できるようになりました。
ここまで数年。
しかし、何かがきっかけで度々めまいを起こして倒れこんでしまうのです。
職場のロッカー室で倒れたり、昼食後にクラクラしてしまったり・・・。
何の前触れもなく、急にめまいに襲われるのです。
当時の職場の仲間や先輩、上司には、本当にご迷惑ばかりかけてしまいました。
めまいが始まってしまうと、もう動けなくなってしまうので、大変でした。
暫く会社の仮眠室で横にならせてもらったあと、なんと上司が家まで送ってくださったこともありました。
たまたま私の自宅近くに行く用事があったみたいで。
フラフラになりながらも、メチャクチャ緊張したのを覚えています。
再度受診して治療を続けましたが、なかなか回復せず、仕事のストレスも良くないのではないか、とのことで、暫く仕事を休んでいました。
総務の方が、わざわざ自宅にお見舞いに来てくださり、疾病手当金などの手続きをしてくださったり・・・。
でも、やはり回復せず、ずっと仕事を休んでいることも申し訳なくなってきたので、退職することにしたのです。
退社後の生活
それからは、なるべく自分にストレスをかけないようゆったり過ごし、経過が良くなってきたら、短期のアルバイトをしたりしていました。
私の性格の問題もあるようです。
バカ真面目というか、細かいというか、神経質というか。
そういう人は、メニエール病になりやすいみたいです。
無駄に一生懸命にやってしまうタイプ。
最近の様子
最近は、月に一回耳鼻科を受診し、いろいろな検査をして、ひと月分の薬を貰ってきています。
めまいは大分減ったのですが、右耳の聴力が落ちてきてしまっていて、低音が聞き取り辛いですね。
あと、耳が詰まった感じ(閉塞感)や、耳鳴りも。
因みに貰っている薬は、
・イソバイド
・トリノシン
・メチコバール
・五苓散
です。
症状によって、変わるときもあります。
イソバイドは自分で調節しながら飲んでいます。
この薬は、不味いわ高いわで、本当に厄介ですよね!
液体だから重いし。
でも、今は一回分のパウチタイプになりましたが、以前は大きなボトルに入っていて、いちいち一回分を計らなければならず、とても面倒でした。
冷蔵庫を開けると、イソバイドのボトルがずらーっと並んでいるっていうね。
これ、結構メニエール病患者あるあるですよ。
パウチタイプになって、持ち運びも便利になりました。
服薬は1日3回なので、お昼の分を持ち歩くことも多いのです。
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おわりに
メニエール病は完治も難しいようなので、如何にめまいを起こさないように、難聴や耳鳴りが酷くならないようにするかが、治療のポイントだそうです。
この先の人生、ずーっと付き合っていくのかと思うと、正直ため息が出てしまいますが、もって生まれた体質と思って、上手に付き合いながら生きて行きたいと思います。